木版画は、木を版材に使う日本の伝統的な凸版印刷で、絵師が描いた原画をもとに彫師が板木へ逆向きに彫り込み、摺師が墨や顔料をのせて和紙へ写し取ることで完成します。
絵師・彫師・摺師という分業制によって成り立ち、それぞれの高度な技が一枚の作品に結実します。線を生み出す彫り、色を重ねる摺り、そして世界観を描く絵師の感性が融合することで、日本独自の精緻で奥深い表現が生まれるのです。
紗ユミさんは、男性職人が多い浮世絵木版画の世界で、木と静かに向き合いながら独自の表現を追求する彫師。力ではなく“寄り添う感覚”で木を捉える彼女の手からは、女性ならではの柔らかさと深みが自然と生まれ、作品にやわらかさがにじむ。
紗ユミさんの歩みや想いについては、インタビュー記事で詳しくご紹介しています。ぜひこちらからご覧ください。